ある日、耳の皮がむけた。
何か痒いな、と思っただけだったのだが、ペリペリと剥がれるようになったのだ。
調べていくと、どうも脂漏性皮膚炎であるという。
原因は様々だが、皮膚の油脂バランスが崩れて常在菌が繁殖したらなるらしい。
経験上、顔に脂漏性皮膚炎が出た場合、何故か椿油が有効であるというのを知っていたので、今は収まりつつあるが、未だに何故効くのかが分からない。
ここからは想像と推測なので、正しいと言えるとは思えないが、否定も出来ないので書いておく。
●油を塗ることで、皮膚が油分を出すことを調整している
外部から油分を補給することで、肌が油を出すことをやめる。塗る油は酸化しにくい(抗酸化作用)ので、皮脂よりも劣化しにくいため、何らかの効果を上げていると思われる
椿油の効果はこちら
●殺菌作用があり、原因菌の抑制をしている
サポニンが含まれており、この殺菌作用で原因菌であると目されるマラセチアの抑制をしていると思われる。真菌に関するサポニンの論文
●荒れた皮膚でも湿潤環境が作られることによって、回復速度が炎症速度を超える
ちょっと前から流行りだした湿潤療法的考え方で、回復速度が上がり、治癒している可能性も否定は出来ない。
ワセリンでも効果があったという意見が散見されたため、尚更である。
こんなところか。
使用方法としては、
・患部は必ず洗う
・ごく薄く塗る
・つけっぱなしにしない
・継続して続ける
の4項目。
まず、原因が真菌なので、増殖した分を除去すれば良いという考え方で、必ず洗う。
消毒液が効くかどうかは別として、物理的措置が何にも優るというのは常識。
石けんで洗い流す。
また、椿油は粘度が低いとは言え、油なので、普通につけようとすると、つけすぎてしまう。
お勧めは、風呂上がり、タオルドライした髪に対し、手のひらに1~2滴(ロングヘアの場合3滴~)とり、両手で揉んだ後、全体につける。男性なら1滴で良いかもしれない。
その後、油がついた手で患部をさする。
この程度で十分だったりする。一滴まるまる皮膚に塗るとか絶対やってはならない。
ただただべたべたして不快になるだけである。
どんな効果があろうが、油は油である。抗酸化作用があっても、酸化する。なので、一度つけたら必ずその日中に洗い流そう。最悪でも24時間くらいで。
一回つけたら治るようなら誰も困らない。必ず継続しよう。少なくとも1週間で効果が出る。逆に1週間で何らかの効果が出ない場合、この方法の有効性は薄い。
最後に、椿油は最終的に腐る。要は、酸化する。開封後数ヶ月は間違いなく問題ないが、買ったときとは違う、「油臭さ」が出てきたら、その瓶を使うのは控えた方が良いだろう。
なので、あまり使う気が無いのであれば、出来るだけ小さな瓶を買うことをお勧めする。
少なくとも僕は、毎回勿体ない精神で椿油の大瓶(60ml)を買うのだが、使い切ったためしがない。
最長で2ヶ月常用した(ヘアケア)が、それでも2/3残っており、そこから1年置きっ放しにしていたら(引っ越しでどこかにいったと思っていた・・・)油臭くなっていた。
ヘアケア・スキンケアに毎日常用するならば、60mlで3~4ヶ月、下手したら半年位もつのでは。
まあ、何にしろペースや使用量が分からないので、無駄にお金を使うよりも、小さなもので様子を見た方が良い。
お勧めはやはり大島椿か。黒ばらもよくヒットするが。
最後に
http://www.geocities.jp/kinomemocho/sanpo_tsubakiabura.html
でも貼ってお茶を濁そう。
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