2020年4月21日火曜日

古い情報をまき散らすのがテレビ局だったという酷い話

たまたまcdcがマスクの話をし出した時期を調べようとした際に起きた話。
サガテレビのウェブページが引っかかった。
表題は「解説主幹コラム「コロナ戦時下」のニッポン」。
今はまさに戦時下。各国は戦時法制をフル活用して新型コロナと戦っているし、中国はマスク外交と揶揄される医療パッケージを政治カードとして使おうとしている。
面白そうな記事だと思ったら、内容が酷すぎた。
まずはなにより常識が無い。ある意味日本人らしいのだけれども、客観的に見てどう考えても許されない行為を「やむにやまれぬ」という言葉のみで片付けようとして失敗している。もしこれで納得するのであれば、認知バイアスが酷すぎる。「好きで感染するやつはいない」。それはそうだが、感染しないための努力をしないなら、この言葉は意味が無いこと位分かるだろうに。

また、東京からのゲストが野に放たれた猛獣扱いされると書いてあるのだけれども、実際その通りなのでこれをあげつらうのはどうだろうか。事実東京のテレビ局内では感染が蔓延、芸能人やスタッフは感染し続けている。そんな場所から来ましたとなれば、当たり前のように佐賀県民とは区別するだろう。
更に情報が古い。僕が調べたかったCDCの記事は、サガテレビが主張するマスクは無効、ではなく、全く正反対の、マスクを推奨する内容なのである。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/prevent-getting-sick/cloth-face-cover.html

この声明が出たのは4/3。サガテレビの解説主幹がページを出したのは4/16。
マスメディアが2週間も古い情報を基に記事を書くなど、時代遅れも甚だしい。
しかもマスクをしなくてもいいような物言いである。これを真に受けて感染しようものなら、僕ならこの解説主幹に対して「お前の記事のせいで感染した」と主張するだろう。逆に、その位の肌感なのではないか。佐賀県では、新型コロナウイルスの脅威は未だ達しておらず、佐賀県は2週間前の古い情報でさえ常識として通用する程度である、という。だとすると、最新情報にあふれるインターネットにこんな記事を出すのは、出すこと自体が可笑しい。
 
最後に、この人が引用した歴史学者の言葉をそのままこの人に返したい。
「最大の敵はウィルスではなく、心の中にある悪魔。憎しみ、強欲さ、無知」。
情報収集しないまま、結論ありきの強欲さで逆張りすることにしか目がいかないようでは、賢き人類にはなれない。

0 件のコメント:

コメントを投稿