2020年12月10日木曜日

講演を断った際に理由を聞かれて困るやつ。

 講演依頼を受けた際、やむなく断った場合、趣旨に理解を示したり、それなりの理由を無理にでも作るのだが、そうでない場合は理由無く「辞退」する。
だが稀に、「因みに今回ご辞退なさった理由を差し支えなければお聞かせ頂けないでしょうか」と言ってくる方が居る。
正直それは得策ではない、と断言しておこう。
「差し支えない」なら、断る理由として述べているのである。大体、体の良い理由ほど楽なモノは無い。
その理由として述べていないのだから、先方にとってはあまり聞き心地が良いものではない=正直に話さない、とは思わないのだろうか。

正直なことを書くと、断る理由の大体が金である。
こう書くと、なんて意地汚い奴だ!と思われるかもしれない。だが、無償セミナーや、付き合いがあるならまだしも、
場代を集めて行う展示会の客寄せで立つのに、相応のギャラが発生しないのであれば、出る理由は自己顕示欲と承認欲求しか無くなる。
しかも講演なので、(台本が用意される演者とは違って)話す内容は自分で考えなければならない。プロジェクター投影用の資料も作らなければならない。
アゴアシもギャラから発生。それで3~5万でどうですか、は断るに決まっている。
そもそも講演や取材を受け付けています、等と言った覚えがないのだから、こちらが出る気が無い事位察せるだろうに、こういった案件が結構あったりする。

なので、先にも書いたように、聞き心地が良いものではない言葉を飲み込んで、
「スケジュールが・・・」とか、「趣旨に沿った回答が・・・」とか適当なことを言って誤魔化すことになる。

ついでに、講演で食っているわけではない身から「(赤の他人を)釣れる額」を提案するなら、1時間の講演で、近郊で最低10万、出して50万か。
30万程度なら、スケジュールが合えばやっても良い位だろう。10万だと、本当に出たい人(出ることにメリットがある人)しか難しそう。
逆に50万を超えると、気が引けて断るかもしれない。ここが、講演で食ってるかどうかのラインじゃないかな。

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