2019年12月17日火曜日

Centos8でmegaraid上のディスクにOSインストールしようとすると失敗する

何時も通り(?)にOSをインストールするだけのはずだった。

いつも僕はシステムもmegaraidで区切った領域にインストールしている。単純に、システムも同一のraid環境に置いておきたいだけなのだけれども、今回はインストールさえさせてくれなかった。
区切った領域にインストールしようとすると、invalid superblock magic number とか言い出して、パーティションを区切るのみでインストールが止まる。
おかげでCentos7を祭ダウンロードして入れるハメになった。まだインストールしていないが、これはゆゆしき事態だなあ。
新しいからバグなのか、それとも
http://nakanoshuichi.blogspot.com/2019/10/centos8-lsi-megaraid.html
のように、

CentOS8の標準カーネルでサポート外になった

のか。一応現行のもの(9361-8i)なんだけどなあ。。。

2019年12月4日水曜日

Megaraid 9721-8iで、リチウムイオン電池が妊娠してRAIDカードを破壊してしまった(RAIDアレイが破損。それを復旧した話)

事実は小説より奇なり。
ある日、「ファイルサーバに繋がらない」と苦情を言われた。
いつもなら、sambaが何かの拍子にへそを曲げただけで、再起動すれば何事もなかったように立ち上がっていたのだけれども、今回は様子が違う。
立ち上げたら、bios画面で、VD(ヴァァーチャルドライブのこと。)が無いぞ、と言ってくる。
ディスク自体も認識していないらしく、ケーブルや電源を確認しろと書いてある。
勿論HDDは問題なく、 電源は尚のこと。
そこで、ケースを開けてみて、絶望した。
RAIDカードが「曲がっている」。

Megaraid 9271は、cache volt(この時期はバッテリーバックアップ、BBUと言っていた)用のリチウムイオン電池を、RAIDカード自体にねじ止めするスタイルだった。
https://www.picclickimg.com/d/l400/pict/192658565134_/LSI-MegaRAID-9271-8i-PCI-E-30-8-Port-6Gbps-SAS.jpg
の黒いのがリチウムイオン電池。
で、これが妊娠して巨大化し、そのままRAIDカードをひん曲げてしまっていたのだ。
電池を外して再起動すると、電池がない旨も表示されるが、そこじゃない。
何にしろ、普通に立ち上げるだけでは一切のディスクが無いことになっているのである。
一応どうもカード自体は生きており、ヒートシンクを付けなおして冷却をガンガンすればなんとかなりそうである。ただ、物理破損だけで無く、raidアレイが完全に死んでいる。これが痛い。

完全にお手上げかと思ったが、粘りに粘ってググった結果、
https://www.ask-corp.jp/faq/index.php?action=artikel&cat=53&id=118&artlang=ja
まだ手はあるらしい、が、Foreign Configurationの扱いがわからない。
https://nas-rescue.com/blog/index.php?QBlog-20160208-1
ということは、コントローラ川さえなんとかなれば、ワンチャンあるということである。
で、さらに調べて

https://yug-oc.jp/serv_blog/archives/245

まじもう愛してる。上記通りにしたわけじゃないけど、光明をもたらしてくれた。

手順的には、webbiosで、
  1. UnconfiguredBadとなっているHDDをUnconfiguredGoodにする。
  2. Scan devicesをクリックして、Foreign Configurationを読み込む
  3. Want to import?で、All configurationsのところの選択ボタンを押下して、コンフィグを選択
  4. previewボタンを押下して内容を確認、よければimportする(clearは何があっても押してはならない)
  5. exitで再起動。再起動時に別のコンフィグ読めるけどどうする?的なことを言われるが、無視する
と繋がった。
兎に角、消さなければraidを構成していたHDDに情報は残っているので、なんとかなる可能性が高いということである。
また、importボタンを押したにもかかわらず、failed importと言いやがったが、実はimportされていた、ということも書いておきたい。
バグらしい。やれやれである。

諦めない心は大事だなあ。