2021年9月30日木曜日

QNAPの初期設定IPアドレスは169.254.100.100ではない

 表題の通りで、QNAPの伝統的(?)だった初期ipアドレスは既に169.254.100.100から変わっている。

169.254から始まる「ランダムな」ipアドレスが振られる。また、接続していない一定時間事に変わるようである。なので、一旦繋がったとしても、特定する何らかの方法(qfinderproで特定するか、macアドレスを取得してdhcpで配布するなど)でipアドレスを把握する必要がある。これが意外に面倒くさい。2つのNIC中、片方が固定されていれば、管理画面から把握出来るが、そうで無い場合は上記の事前準備のようなモノが必要になる。

要はQfinderPROを使うか、dhcpで配布して推測しろということのようである。
インストールアプリ増やしたくないんだよなあ・・・あと、

https://roserogue.blogspot.com/2021/09/qnaplanqfinderprosshqufirewall.htmlでも書いたけど、firewallの設定で通らないとかあるので、その際は面倒なことこの上ない。

2021年9月22日水曜日

Let's Note CF-FV1を分解し、SSDを換装する

 今まで色んな方々のLet's note分解を見てきました。そしてメモリやディスクの換装をやってきました。今度は私の番。まだCF-FV1をバラした人は居ないようなので、ここでバラしてSSD換装までこなしてみる。

今回バラしたのはLet's note FV1 CF-FV1GFNQR。RAM16GB、CPUi7-1165g7、SSD512GBで、SIMを入れて通信が出来るモデル。SIMスロット無しモデルは、樹脂板で穴が隠されるので、それを外す手順が増える。

まずは下準備。普通に起動させて、リカバリーディスクを作成する。お勧めは安くなったUSBメモリ。USB3.0で32GBが1000円以下で買えるので、それをリカバリーusbにする。作成方法は買った箱の中に入っているし、それこそググればいくらでも出てくるのでそちらを参考にして頂きたい。

リカバリーディスク作成後、電源を落とし、バッテリーを取り外す。バッテリーは必ず取り外すこと。通電どうのこうのでは無く、バッテリー裏にもねじがあるため。

さて、ねじを外していくことになる。使うドライバーは、「+1」と「0」番ドライバー。「+2」や「00」は使わない。
まずはぱっと見でねじと認識出来る中央の6本(緑部)+ダストトレイのねじ(中央の青部)を0番(ダストトレイは+1)で外す。

CF-FV1 背面ネジ部

外したねじは、僕は養生テープでねじ穴付近に貼り付けた。トレイに取りだしても良いのだけれども、どれがどこのねじか覚えていられる気がしない。次に、ヒンジ横の2本(青部の2本)を+1で外す。これだけねじロック白で止まっているので、結構な力が要ることを特記しておこう。精密ドライバーセットの中に入っている+1で回すと後悔する。ドライバーは「押さえつける力が8割」で回るので、兎に角押さえつけやすい形状の、パワーグリップのような持ち手の物を使うことをお勧めする。ただ、電動工具は使わない方が良い。意外に繊細な感じがしたので。最後に、クッション下のネジ(赤部)を外す。クッションは、鉄棒等の角で押すように力を加えると、両面テープが外れる。
CF-FV1 クッションの下にもネジ

バッテリーを外す。バッテリー下から、計7本のネジを外す。
CF-FV1 バッテリー取り外したところ

外さなくても良いネジが2本あるので注意すること。これで全てのネジが外れたことになる。写真を撮り忘れたが、お約束の銀色の封印シールが貼ってあるので、切るなり剥ぐなりして下さい。

最後に、冷却口のプラパーツを外す。表面(キーボード面)に3つ爪、裏面(底面)に5つ爪がある。

CF-FV1 プラパーツ爪は8つ。ネジは3本

爪はピックを差し込んで、こじるように外せる。注意点は、取り外す際、ディスプレイ部は閉じないと取り外せないので、表面の爪を取った後、ディスプレイを閉じ気味で作業することになる。また、全ての爪を外したにもかかわらず、取り外そうとすると抵抗感があるかもしれないが、別パーツの接着剤がプラパーツに付着してしまっており、おかげで取り外しにくかったという経験をした。ネジが3本隠れているので、これを取ったら底面をゆっくりはずそう。

SSDは、黒いフィルムの下にある。

SSD

フィルムは再利用するので、上手くゆっくり剥がそう。パーツシールが破れそうになるので注意。SSD Samsung NVMe PM9A1 M.2 PCIe Gen4 x4 512GB MZ-VL25120。Gen4のNVMeなので、規格としては最新。980 ProのOEM商品のよう。
実体


今回はお金が無かったのと、ノートの換装だったので、crucialのGen3、1TBのP5(M2 2280)に換装した。Gen4ならP5 Plusかな。

crucial P5

逆手順でくみ上げたら終了。リカバリUSBを差し込んだ状態で起動させれば、bios設定しなくてもリカバリが立ち上がる。表示手順通りに進めればOK。

如何だっただろうか。プラパーツが意外に面倒だった以外は、特に苦労することは無かった。ああ、因みに、現行のsv1も、基本は設計がずっと同じなので、sv7と同じ手順でバラすことが出来る。 FV1は、久しぶりの新設計(lxシリーズの後継かと思ったら違った)なので、意外に需要あるかなと。基本インタフェースは流石の充実。画面も4:3で広いので、ビジネスユースとしては久しぶりの新機軸なのでは?

最後に、お約束だが、バラすと保証が受けられなくなるし、バラしたことで何らかの損害を被ったとしても、当方は責任を負わない。施工するなら自己責任で。

分解できるかどうか分からない前提で初めて買ったletsnoteになりましたとさ。 

追記
CF-FV3もバラしたのでこちらからどうぞ。

https://roserogue.blogspot.com/2023/03/lets-note-cf-fv3ssd.html

2021年9月21日火曜日

QNAPの空いてるLANコネクタからQfinderProで繋がらない/SSHで繋がらない→qufirewallの設定を見直そう /qufirewallの設定ファイル場所

折角2ポートNICがあるので、片方(adapter1)をインターネット、片方(adapter2)をローカル接続用として使おうと思う人向けです。
Qfinder Proで繋がらない!マシンは見えてるのに!ダブルクリックしても接続失敗するし、何ならブラウザでも失敗する!
SSHで接続しようとしても繋がらない!おかしい!壊れてる!
となるかも知れません。
そんなときは、qufirewallの設定を見直しましょう。この間のランサムウェア騒動で、qufirewallを入れましょうというお達しが出てから
インストールした人が居るかも知れません。
ほら、よく設定を見て下さい。
adapter1宛ての設定しかないのではないでしょうか・・・?
それに気付けば解決は間近です。
一番下の「全てDENY」設定よりも上に、「adapter 2」宛ての、全てALLOW(許可)の設定を追加して下さい。
ポート?プロトコル?ANYで問題ありません。何故なら完全に内向きなのですから。
もし心配なら、固定ip運用にして、同じサブネットワークからしか接続出来ない設定にするのも良いかもしれませんが、それって・・・。
何でこれを書いているのかと言いますと、勿論同じ事で悩んだからだよ言わせんな恥ずかしい。
本当に壊れているのかと疑った。
アダプター1側からは、ブラウザUIがインターネット越しで開けていたので、アダプター2が破損しているのかと思ったのである。
まあ、コンピューターは設定したようにしか動かない、ということで。

Qufirewallの設定ファイルは「/etc/config/QuFirewall.conf
SSH接続出来るのに、独自アプリの設定関係がどこにあるのか教えてくれないイケずなqnapさん。
「IP access protection」をGUI上で設定変更出来なかったので、直接ファイルを書き換えることにしたという話。
ファイルの場所は
「/etc/config/QuFirewall.conf」
で、設定は一番下の方にある。
指定したIPアドレスからの接続を拒否する書式は
{"enable": 1, "display_name": "All", "permission": "アラウかデナイか", "interface_warning": 0, "dports_list": [""], "src_ip": "IPアドレス", "expired_time": 0, "interface": "All", "protocol": "Any", "id": 一意の続き番号},
例は以下
{"enable": 1, "display_name": "All", "permission": "Deny", "interface_warning": 0, "dports_list": [""], "src_ip": "123.201.0.0/16", "expired_time": 0, "interface": "All", "protocol": "Any", "id": 47},
で、カンマスペースで区切って次設定。頭と尻は[]でくくってあるので注意。編集する際はコピーを取っておきましょう。