2019年5月10日金曜日

BOUDOIRを探して(ブドワールに似た香水を手に入れる)

boudoirという、vivienne westwoodの香水があった。
あった、というのは、既に廃盤になっているからである。
ヴィヴィアンウェストウッドの海外サイトにも、既にパヒューム欄が無いので、完全に手を引いたようである。

僕はブドワールが兎に角好きだった。
パウダリーでフローラル、そしてアルデヒドっぽいスパイシーな感じもある、
簡単に言うと「化粧品をつけまくったアニマルプリント大好きおばさんと
全裸で毛皮をまとったセックスアピールが半端ない超美人モデルの」香り。
要は、まとう人によって評価が両極端になってしまう香水である。

そんなブドワール愛好者としては、このまま「自分の香り」が無くなってしまうのは非常に拙い。
いつの間にか廃盤になっていたので、また様々な香水を転々としていく「香水ジプシー」になるしかないのも嫌である。
そこで、「インターネッツ」を覗いて似た香りの香水を探ってみたところ、

ナルシソロドリゲスのフォーハーが似ているとのこと。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12168301172
だが、これは全く似ていなかった。ブドワールをなんだと思っているんだ。

次に、ドルチェ&ガッバーナのDolce&Gabbana for women
https://www.fragrantica.com/board/viewtopic.php?id=21003&show=all
https://item.rakuten.co.jp/viporte/0737052074610/
ドルチェ&ガッバーナ プールファム EDT オードトワレ SP 100ml
これはサンプルが無く、断念。edpは無いのか?

池袋西武の香水売り場で勧められたのが
メゾンフランシスクルジャン グランソワール
https://www.latelierdesparfums.jp/grand-soir-edp-spray-70ml
さすが売り場の人、かなり近い。これを購入した。
ただ、後に引くウッディな、シダーっぽい感じ?が何ともいえない。もっと甘ったるい方が好みである。
店員さんは山本さんという方で、boudoirの代わりを探していると伝えると、真っ先にこれを勧められた。
税抜27000円程度と高めだが、後述する内容含めてブドワールとのコスパはさほど変わらない。

別の売り子さんがお勧めしてくれたのが、グッチのギルティ アブソリュート
https://www.latelierdesparfums.jp/gucci-guilty-absolute-pour-femme-edp-spray-90ml
分からなくは無い、けど違う香り。とても同系統とは言えないが、悪くは無い。
フローラル感はあるけれども、その下に敷いた香りが無い感じ。
一般的には、夜以外でも使えるから好まれる、みたいな評価になるのではないか。

これも別の売り子さんがお勧めしてくれたもので、
PENHALIGON'S(ペンハリガン)のローイングラドクリフ
https://www.latelierdesparfums.jp/ptr-r-radcliff-edp-spray-75ml
香水にストーリーを持たせたみたいで
https://www.latelierdesparfums.jp/campaign/penhaligons/portraits-collection/index.html
という特設サイトもある。
これもかなり近い。ブドワールからフローラル感を無くしたら、多分こうなる、というもの。
ただ、値段がふざけたことになっているので(税抜きで34000円)、
だったらプレミアが付いたブドワールを買うのも悪くない選択肢になってしまう。
保存状態が分からないので博打は博打だけれども・・・。
また、この「フローラル感」というのが大事だったりするので、まだグランソワールの方が近いと思える。

ということで、グランソワールのレビューになる。
まず、件の山本さんも仰有っていたが、兎に角成分的に強い。
持続時間が半端なく長いのである。
ワンプッシュで最低10時間は保ってしまうので、逆に言えば付けすぎると(周りが)地獄である。
ブドワールとの違いはこれだろう。ブドワールも大概だったけれども、これはそれに輪をかける。
ブドワールは6~8時間前後なので、普通のEDPと言えるけれども、グランソワールの長さには敵わない。
グランソワールは、高いだけあって材が良いとも言える。
ブドワールで3プッシュ(!)だったのを、1プッシュに変えて丁度良いくらいなので、
手首にワンプッシュし、そのまま首と腰に叩いてやれば終了である。
また、食事をしにいくのであれば、特に日本食には避けたい香りである(ブドワールもそうである)。
バニラとアンバーが結構来る。ミドル~ラストはフローラルが立つわけではない(どちらかというとウッディ)。
逆にパーティやバー等、華やかな場所か演出する場所にはもってこいで、これはブドワールと同様。

後々はローイングラドクリフも、フローラルさを足せばかなり近いので、こちらも試してみたい。
強いて言えば、ローイングラドクリフは、ストーリーがある企画ものなので、消える可能性が結構あるのではないかと思ってはいる。

余談
香水は体臭を金で買うものだと思っているので、自分の体臭が廃盤になってしまう、というのは言葉的な面白さがあるなあ。

追記
ブドワールと似た香りを探していたのだけれども、grand soirの方が好きになってしまった。
流石天才調香家。最後に残る、パウダリーな甘いアンバーの香りが本当に何とも言えない。
で、ペンハリガンのローイングラドクリフも試してみたが、これは全く頂けなかった。
フローラルが無いのは分かっていたが、比喩的な意味でも「華が無い」。
トップノートはやる気を見せるが、その後はさっぱり目鼻立ちが無く、重いのか軽いのか、どうしたいのかが見えてこなかった。

2 件のコメント:

  1. はじめまして。
    香水を使っていない時期があって、ブドワールが廃盤になっていたことを最近になって知りました。
    また香水をつけたいと思ったものの、ブドワールが大好きだったので、似た香水を探してたどり着いたのがこのブログです。
    グランソワール買ってみました。
    これ、ハマりますね。
    初めてつけた直後は、うーん…?ってなったんですが、時間が経ってからの香りがたまらないです。

    このブログが無かったら見つけることのできなかった香水かもしれません。
    ありがとうございました。

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  2. コメントありがとうございます!グランソワールはもう2本目になりました(笑)。因みにペンハリガンのローイングラドクリフは、あえなく廃盤になってしまっております。まあ、皆さんの評価も芳しくなかったんでしょうね・・・。

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